歯車失格の哲学ノート

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岡本太郎氏の名言

今までは、謙虚であるということが世渡りの第一歩みたいなものと考えられてきた。だがぼくの考え方では、それは非常に傲慢だとは言えないが、不遜だと思う。というのは、自分はどのくらいの能力があり、どのくらいのことをすべき器であるかということを見極めようとしないで、つまり、自分のことが自分でわからないのに、勝手に自分はダメだと見切り、安全な道をとってしまう。つまり自分自身の最大の敵は他人ではなく自分自身というわけだ。自分をとりまく状況に甘えて自分をごまかしてしまう、そういう誘惑はしょっちゅうある。今までは、謙虚であるということが世渡りの第一歩みたいなものと考えられてきた。だがぼくの考え方では、それは非常に傲慢だとは言えないが、不遜だと思う。というのは、自分はどのくらいの能力があり、どのくらいのことをすべき器であるかということを見極めようとしないで、つまり、自分のことが自分でわからないのに、勝手に自分はダメだと見切り、安全な道をとってしまう。

 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。